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ジュネヴァについて

ジュネヴァに関するメモ
長い、分かりにくい、どこまで当てになるのか分からない。そんな話

■始めに

オランダ・ジン、ダッチ・ジン、ジュネヴァ、ジェネバ、イェネーフェル、イェネーファ
呼び方は何でも良い
17世紀、ネーデルラント連邦共和国時代にオランダのライデンで生まれたジンの元祖
ネーデルラントなのでオランダ、ベルギー、ドイツとフランスの一部が含まれ、この辺で作られるとジュネヴァを名乗ることができる。EUの原産地名称保護制度でそういうことに決まっている

原料は大麦麦芽、ライ麦、トウモロコシなどの穀物が中心。時と場合によりジャガイモなども使われる
原料を発酵させた液体を3回蒸留して度数を高める。出来上がったものをモルトワインと呼ぶ
ワインだけど中身は「穀物」の「アルコール飲料」。ニューポットだね
ニューポットにハーブの風味をどう付けるか、ハーブの風味を付けた後どうするかは、メーカーの秘伝のレシピになるみたい

種類は大別するとヤング、オード、コーレヴァインの3つに別れる。これに原料の問題から別枠としてグレーンが加わる

ヤングはまあヤング、若い。ヨングと呼ばれることもある。新しい製法を用いた、まだ歴史の若いジュネヴァということ
オードはオールド、古い。古いとはいっても、経年のことではない。伝統製法を用いた、歴史の古いジュネヴァということ
オードジュネヴァの説明で良く見る、樽熟成したかどうかは関係無い。それこそ所によっては公式に、オードの説明として「年数を経たということではない」と、わざわざ注意書きを書かれるくらいには違う。一説によるとオード規格品の98%は非熟成品だそうだ
グレーンはウイスキーにおけるグレーンと同じ意味。穀物100%の規格。ヤング・グレーン、オード・グレーンのように、他の規格にプラスすることで、穀物100%で作っていることを表す。穀物100%でも書いていないことがあるけれど、その場合はラベルにグダグダと長文が書いてあるので読めば分かる
コーレヴァインは後述

種類別のざっくりとした説明に移る

■ヤング
 原料は農業由来のアルコール←ここ重要
 最高15%のモルトワインを使用する←ここも重要
 砂糖を加えても良い
 無色
 35度以上
 ハーブ類に関する決まりはない←……もうね

分かるだろうか
農業由来のアルコールだけで作られていて、モルトワインは最高でも15%で最低については決まりが無い
要するに100%がジャガイモでも良いし、廃糖蜜でも良いということ
ついでにジュニパーベリーを使わなくても構わないということ
この辺はもちろんメーカー、製品によるけれどね
ヤングジュネヴァがウォッカっぽいと言われる事がある由縁だね

これはヤングジュネヴァが生まれた時代背景が関係する
生産性を向上させる連続式蒸留器の登場、大量生産大量消費時代の到来、戦争で物資が乏しいにもかかわらず酒類が大量に必要とされた時代の到来など、様々な要因から「連続式蒸留器で、大量に使える原料を使って大量の蒸留酒を作り、それにハーブ香を付けたもの」がジュネヴァとして流通し、市場を席巻した
これが安酒として定着した後にオードジュネヴァが復権、それに伴ってヤングジュネヴァになったと思われる
実際にメーカーによっては公式に、ヤングの説明として堂々と「工業製品」だと記しているところもある

■オード
 原料は農業由来のアルコール
 最低15%のモルトワインを使用する
 砂糖を加えても良い
 黄金色、茶褐色
 カラメルで着色しても良い
 35度以上
 ジュニパーベリーを使うこと

やっとジュネヴァっぽくなった
モルトワインが使われることで香りも口当たりも変わってくるし、ジュニパーベリーが使われる事でジンらしさも出る
オードという呼び方は、単式蒸留器、ポットスティルを使った古い伝統的な製法で作られているということをアピールして、ヤングとは違うぞと主張するために付けられたと思われる
よっぽどヤングに対して言いたい事が溜まっていたのだろう

■コーレヴァイン
 原料のアルコールは穀物由来100%
 そのうち51%以上がモルトワイン
 砂糖を加えても良い
 無色、黄金色、茶褐色
 カラメルで着色しても良い
 38度以上
 ハーブ類は天然素材で

これはちょっと特殊だけれど、オランダジンの一種としてきちんと規格がある
コーレヴァイン、コーレンヴィン、コーレンヴェイン。呼び方は様々
そのまま翻訳機に放り混むとコーンワインと訳されてしまう
綴りはKorenwijn
wijnはワイン。Korenのワイン。これはコルンワインと読んでみると実は雰囲気が一番近いものになると思う
コルン。ドイツのお酒のコルン。KornbrandあるいはKornbranntwein。穀物のブランデー
ね、それっぽいでしょ

もう一つ付け加えると、Korenwijnは一般名称
ボルスのCorenwynや、RutteのKoornwynは商標ということになる

細かい話はさらに後述

■まとめ
規格だけで言うのなら穀物の含有量によって種類が別れるということになる
ここから先は本当にややこしい話
日本酒や焼酎をはじめ、世界中に同じようなややこしい話はあるので、どこも一緒だなと思っておけば良い

とは言うものの、ジュネヴァ界の現在の主流は穀物100%
連続式蒸留器で作って樽詰めしていないのがヤング、伝統的に単式蒸留器で作って樽詰めしたのがオードという分け方をしているところが多い
コーレヴァインは最初から穀物由来100%だからどうでもいい
原料や製法にこだわるメーカーが公式にうだうだと書いてくれていたりする
この辺は日本酒の醸造用アルコールを巡るあれこれと同じ
どこも言いたい事が溜まっているのだろう

問題はヤングとジュネヴァが穀物由来100%の場合、コーレヴァインとの違いはどう考えれば良いのかということ
モルトワインの含有量くらいしか違いがないので、麦芽由来51%、麦芽になっていないもの由来49%ならコーレヴァインなのかというと、実はこれが良く分からない

複数のメーカーの公式を頼っていくと、どうも「3回蒸留したあとにハーブ類を加えてもう一度蒸留したもの」をオード、「4回蒸留してから、ハーブ類を加えた蒸留物と混ぜたもの」をコーレヴァインと呼んでいるようだ
分かりにくいね

通常よりも1回多く蒸留したモルトワインと、すでに完成しているジュネヴァがあって、この2つを混ぜるとコーレヴァイン
この認識で本当に良いのか
少なくともヴァンウィーとズイダムはこういうことのようだし、Rutteやヴェネッカーが書いているのもたぶんこういうこと
ボルスやノレット、Hooghoudtその他いくつかも当たったけれど製法についてはっきり書いてくれていないので良く分からない
ノールドはそもそも公式が行方不明
となると1回多く蒸留したモルトワインが51%以上で、そこに混ぜるジュネヴァが49%以下ならコーレヴァインになるということに
ホントか?
確かにオードよりもコーレヴァインの方が蒸留回数が多い分滑らかですっきりしている気はするけれど

この上更に、ライ麦主体とか小麦主体のジュネヴァがあるのがまたややこしいね
まあ日本で手に入るのなんてズイダムのライ麦100%のやつくらいだけれど

■終わりに
ジュネヴァはドライジンともウイスキーとも違う、なかなか面白いお酒なので是非試してみてもらいたい
味はジンとウイスキーの間
あるいは重いビールをさらに濃くしたような、そんな感じ
モルト、ハーブ、乳酸
基本的にはストレートで飲むけれど、ソーダ割りもおいしい
ドライジンのようなすっきり感は無く、甘い

しかし現在日本で普通に、比較的安価で流通しているのはボルスくらい
そしてそのボルスですらヤングはまだしもオードがほぼ全滅
通販で良く見かけるボルスのオードジュネヴァは、実際にはオードではなくコーレヴァインなので、そのつもりで見て欲しい。本当のオードはラベルにCorenwynとは書いていない。まったく違う規格なんだから当たり前だ

アサヒビール取扱いのボルス正規品の黒いボトルは、ノンエイジの方がヤング
バレルエイジドの方はオードっぽいけれど詳細は有耶無耶。一応グレーンだよ、天然素材だよ、樽詰め18ヶ月だよと書いてあるので、その辺は大丈夫なのかな。まあカラメル着色でもあるけれど

やまや取扱いのヴェネッカーがオードとコーレヴァイン(コーレンヴェイン)で、これは分かりやすい

長くなった
いかんせん日本で得られる情報には限界がある種類のお酒なので、これくらいで終わりにする
ツッコミ所は満載かもしれないが許して欲しい
砂糖やカラメルの添加、天然由来成分かどうか、醸造用アルコールの扱い。どこかで見たような問題がここでも問題になってくる。変わらないね

■参考:これ以外にもあるけれどオランダのwikiを頼って欲しい
ボルス/Bols
http://www.bols.com/
http://bolscorenwyn.nl/
http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/liquorworld/brand/bols_genever/index.html

ズイダム/Zuidam
http://www.zuidam.eu/

ヴァンウィー/A.van Wees
http://www.de-ooievaar.nl/

ヴェネッカー/Wenneker
http://www.wenneker.com/

ノレット(ケテルワン)/Nolet(Ketel1)
http://www.noletdistillery.com/l
http://www.ketel1.nl/

ノールド/Noord's
http://www.noordbv.com/
行方不明なのでここを眺めた
http://www.advancedwarning.nl/noordbv/toegang.html

デ・カイパー/De Kuyper
http://www.dekuyper.com/

Rutte
http://www.ruttespirits.com/

ホーフハウト/Hooghoudt
http://www.hooghoudt.nl/

Onder De Boompjes
http://www.onderdeboompjes.eu/

Wynand Fockink
http://www.wynand-fockink.nl/

ここまでオランダ
ここからベルギー

フィラーズ/Filliers
http://www.filliers.be/

Stokerij De Moor
http://www.stokerijdemoor.be/

Diep9
http://www.diep9genever.com/
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